血液型と性格の間に関係があるような気がする理由

血液型と性格の間に関係がある、という迷信が、自分の周囲だけを見れば正そうに見える理由がちょっと分かった。たぶん発見できる例の数が、抽出される特徴にバイアスをかけているのだ。
例えば友人知人からA型の人を見つけようとすると当然たくさん見つかるから、そこに共通要素を見出そうとしたら大衆的なイメージを持つしかなくなる。そして日本における大衆のイメージというのは、日本人的、つまり勤勉だとか几帳面だとか、そういうことになる。
逆にAB型を見つけようとするとほとんどいないので、ごく少人数を観察して特徴を抽出しなければならない。そうすると「みんな個性的」と言うしかなくなる。
極端な話、血液型が性格と関係していようがいまいが、世界にA型の人が10人程度しかいなかったとすれば、彼らを観察した結果は「とてつもなく個性的」となるはずだ。
我々は皆、世界にひとりずつ。だから自分自身だけを観察するなら、空前絶後に個性的な人間だという結論が出て当然だ。その認識はきっと間違ってはいない。有意義かどうかは別として。