思想

郷土なんてなかった

日本教育再生機構のサイトにあった各界有識者の提言を読んでいたら、そのあまりの偏向っぷりに頭が痛くなってきた。 愛国心とか天皇制とかについて、僕の意見は前にも書いた。とても単純な話だ。他人の大切にしているものは僕も大切にしたいと思う。でも好き…

既存メディアがネットメディアになるとき

既存メディアが既存メディアの批判をすることは滅多にない一方で、ネットメディアでは既存メディアに対する批判が目立つ。この事実をもってネットメディアの優秀性が語られることも多い(自画自賛を含め)。もちろんそんな論法が使えるのは、既存メディアが…

デザインとは早回しのことである

デザインとは「アノニマスを早回しすること」だと昔読んだ何かの対談にあった。確か『デザインの原型』だったと思う。佐藤卓という人が発言して、他の人が「それだ!」みたいに喜んでた気がする。記憶違いだったらごめんなさい。 とにかく当時の僕はその言葉…

『「わたし」とは何だろう―絵で描く自分発見』

「わたし」とは何だろう―絵で描く自分発見 (講談社現代新書)作者: 岩田慶治出版社/メーカー: 講談社発売日: 1996/09メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (3件) を見る「私」についての哲学書は数あれど、これほど大学の哲学科で取り扱われなさ…

正しいけれど、間違っている

参考:東大話法(Wikipedia) 「東大話法」というものの意味がいまいち分からなくて、ちょっと立ち止まって考えてみた。「欺瞞的で傍観者的」と表現されるこの話法は、東大の教授にありがちな喋り方なのだという。 僕が自分なりに理解したところでは、「言っ…

『ルソー』

ルソー (岩波新書 青版 473)作者: 桑原武夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1962/12/20メディア: 新書 クリック: 1回この商品を含むブログを見るアマゾンのレビューでは星2つで駄作とか言われていたけれど、ルソーのことを全く知らずに読んだ僕には面白く…

忠臣蔵に感動する人、しない人

たまたまかもしれないけど、本を読んでいて「日本人が忠臣蔵に感動するのはなぜか」というような文章を何度も目にしてしまったので。 忠臣蔵を「日本人の深層心理に訴えかける云々」と評する意見はよく耳にする。しかし仇討ちというのは別に日本人の特権でも…

『池上彰の宗教がわかれば世界が見える』

池上彰の宗教がわかれば世界が見える (文春新書)作者: 池上彰出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2011/07/20メディア: 単行本購入: 6人 クリック: 78回この商品を含むブログ (35件) を見る池上彰さんがいろいろな宗教家・宗教研究者に行ったインタビューをま…

『まず「書いてみる」生活』

まず「書いてみる」生活―「読書」だけではもったいない (祥伝社新書)作者: 鷲田小彌太出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2006/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (16件) を見るブログ書く参考になるかと思って読んでみたら、な…

Head First デザインパターン

今まで全然気付いていなかったけど、デザインパターンを扱った私の拙い記事にスターを下さった方々がいました。ありがたや、ありがたや。 そして今日も今日とてデザインパターンの読書。ようやく読み終わった。Head Firstデザインパターン ―頭とからだで覚え…

ハッカーと画家

ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち作者: ポールグレアム,Paul Graham,川合史朗出版社/メーカー: オーム社発売日: 2005/01/01メディア: 単行本購入: 109人 クリック: 4,884回この商品を含むブログ (582件) を見る 人々があなたに注意を払うのは、…